祝杯

「今年は葉桜になる前にお花見ができたらいいね」
君がそっと微笑む
僕は眠気まなこで君の柔らかい頬にキスをして
それが答え代わりになる

叶えらずに待たせてた小さな約束たち
一つ一つ大切に叶えてゆくから

君が生きる明日に僕をいさせてくれないか
もう何もいらないと言い切ろう君がいれば
どんなに高い壁でも二人で乗り越えられるなら
こんなにも幸せなことはないだろう
ねぇ二人で歩いてゆこう

「これとこれどっちがいい?」
尋ねられたらいつも迷わず
君の名前を口にする

変わった植物を育てたり 突然スキップしたり
君がいるから日々は輝いている

時に自分さえ見失い 嫌気がさしている僕を
君だけは静かに見つめ続けてくれていた
「どうすれば一緒にいられる?」
泣きながら話した夜を越え
時の風 今手を繋ぎはしゃぐ君と僕の
肌を撫でて吹く

静かな夜に包まれ 僕ら金色のグラス鳴らして
二人出会い想い合っていることに
祝杯をあげよう

君が生きる明日に僕をいさせてくれないか
もう何もいらないと言い切ろう君がいれば
どんなに高い壁でも二人で乗り越えられるなら
こんなにも幸せなことはないだろう
ねぇ二人で歩いてゆこう

←戻る