線香花火はまるで二人のよう
今にも落ちて消えてしまいそうな夜ね
咲いて散る花を指で受け止めて
火傷の痕で思い出せるようにしてね
小さな約束を守るため
酔いも醒めぬまま夜の公園
できなくなった鉄棒
逆さまの世界の中で君は笑ってる
昨日まで聴こえてたはずの
蝉の声が聴こえなくなってたのは
夜だからなのかそれとも…
浮かぶ可能性に ライターで火をつける
線香花火はまるで二人のよう
今にも落ちて消えてしまいそうな夜ね
咲いて散る花を指で受け止めて
火傷の痕で思い出せるようにしてね
その花の寿命はきっと
君の優しさの量に比例してたんだ
口づけの理由聞いても
寂しくなるだけだから
それ以上言わないで
線香花火はまるで二人のよう…
咲いて散る花を指で受け止めて…
最後の一本を見つめる二人は
夏の終わりに少し怯えながら
この季節にまだ閉じこもってたいの
煙の匂いで思い出せるようにしてね
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