平成という名の封筒

この街で君が僕のこと探していると聞いたよ
まどろんだ光が丁度君のようさ
二つの鍵をぶら下げて僕の家までやって来た
君はまるで家政婦
街は風が吹いてた

シマウマの背中選んで歩いてた
君と一緒ならどこまでも行ける気がしていた

荒れ果てたこの街で
僕らはどこへ向おうとしてるの?
沈む夕陽を見ながら
過去という封筒の中
僕らの時代もしまわれて
今じゃ二人のあの恋も昔ばなしさ

昼間のニュースが言ってたんだ
時代が変わってしまうって
生きてきた今までが死んでゆく気がしたよ

君の飲みかけのコーヒーを飲みながら
僕なりに考えてたんだ 二人の暮らしのこと
これからのこと

荒れ果てたこの街で
僕らは全部街のせいにした
何も知らないままだった
過去という封筒の中
僕らの時代もしまわれて
今もこの街のどこかを彷徨っている

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